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MammaBaby Column|MammaBaby(ママベビー)

日焼け止めと、きれいな海の関係日焼け止めと、
きれいな海の関係

日焼け止めと、きれいな海の関係 IMAGE

子どもたちに繋いでいく、未来の地球のこと

健康で、美しくありたい。
快適で、心地よく、幸せな気持ちでいたい。
私たちはそう願い、日々たくさんの選択を重ねています。

たとえば化粧品を選ぶとき。それが今の自分自身だけをよりよくするものなのか。それとも、周囲の人や環境、ひいては未来へも、美や幸せを連鎖させていってくれるものなのか。考えてみたことはあるでしょうか。

ママベビーは、地球全体の未来をより良くしていく選択肢を、いつも提案したいと考えています。自分だけがきれいになるのではなく、地球に住むひとりの人間として、住まいをきれいにしながら自分もきれいになるようなアプローチを。そしてなによりも、子どもたちが住む未来に、たくさんの希望を残していくアプローチを。

ひとりのその目線は、ささいなスケールかもしれません。でも、ふたり、3人、10人、100人と、そんな人が増えていったら、この世界のいたるところで、希望が芽吹いていくと思いませんか。

このコラムでは、ビューティの視点から地球の未来に向き合い、製品を開発するなかで、ママベビーが培った知識や経験をお伝えしていきます。いま、地球で何が起こっているのか。私たちはどんなふうに、希望を持っていくことができるのか。何かを考えるヒントになることを願っています。

UV ケアシリーズ

海の生態系へ及ぶ、紫外線吸収剤の影響

今回は、日焼け止めのお話。
紫外線から肌を守る必須アイテムですが、環境、特に海に及ぼす影響がここ数年話題になっているんです。日焼けを避けるための成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。吸収剤は、その成分が肌の上で紫外線を吸収することによって、肌に届くのを防ぐもの。散乱剤は、紫外線を肌の上で反射させて、肌に当たらないようにするものです。

紫外線散乱剤は、自然のなかにある鉱物をパウダー状にしたものです。光を反射させる必要があるので色が白く、重さがあり、きしみます。使用感があまりよくないんですね。そのため、なめらかな使用感を出せる紫外線吸収剤は重宝されます。

しかし、環境への深刻な影響が懸念されるのは、紫外線吸収剤のほうなのです。たとえば、ビーチでのレジャーを楽しむとき、私たちは日焼け止めを塗ります。海水にその日焼け止めが溶け込んでいくと、重量のある紫外線吸収剤は海の中に停滞してしまいます。

広大な海に対して、ひとりの人間が一度に放つ紫外線吸収剤は非常に少量です。ですがそれが何日も、何年も、数えきれないほどの人によって行われた場合、海のなかでは取り返しのつかない影響が進んでしまいます。

そしてこの紫外線吸収剤が、サンゴ礁の白化を引き起こすという研究結果があります。白化とは、サンゴと共生している褐虫藻が失われてしまうことで、これによりサンゴの栄養供給源が失われ、いずれサンゴは壊滅します。サンゴは9万種に及ぶと言われ、海における生態系のバランスを担う重要な存在。これによって海の生き物の存在までもが危ぶまれます。

また、海中に蓄積されていく紫外線吸収剤を海の生き物が体内に取り入れ、食物連鎖で大きな魚の体に多量の吸収剤が集まり、やがてそれを食す人間の体内へ──という危険もあります。さらに、紫外線吸収剤は海で泳いだときだけ流れ出るものではなく、日々私たちがメイクを落とした排水が海に流れる際にも、そのまま排出されているんです。

人間のエゴで、生き物の多様性が失われてしまった海。そんな世界を子どもたちに残したくはないですよね。

地球

「ノンケミカル」なら大丈夫?

紫外線吸収剤を使った日焼け止めに対して、紫外線散乱剤を使った日焼け止めは、「ノンケミ」「ノンケミカル処方」などと呼ばれます。紫外線散乱剤は天然のミネラルパウダーでできているから、ナチュラルであって、ケミカルではないというところが、そのネーミングの由来です。

では「ノンケミ」なら問題ないのか。もうひとつ注意しなければならないのが「パウダーのコーティング」です。紫外線散乱剤に使用するミネラルパウダーは、多くの場合一粒一粒シリコンコーティングされています。これには、肌あたりをやわらかくすること(安全性)、なめらかな使用感にすること(きしみ防止)などの目的があります。

しかしシリコンはマイクロプラスティックの一種であり、海に流出してしまうと汚染の原因となります。シリコンは分解されにくく、生物の体内に蓄積しやすい性質を持つためです。紫外線吸収剤と同じように、排水から海へと流れ出てしまいます。

海のことを考えると、完全なノンケミカル、かつノンシリコンの日焼け止めを選ぶのがベターといえそうですね。

水遊び

まずは知ろう。そして選択する力をつけよう

そんなわけでママベビーは、完全なノンケミカル・ノンシリコンの日焼け止めを作ろうと決心しました。

化学技術は、人間が「もっと快適に、もっと便利に」を追求した結果、進化してきているもの。きしまず快適な使用感の紫外線吸収剤や、なめらかなテクスチャーをもたらすシリコンコーティングは快適で便利なのだから、ノンケミは使いにくいのでは?と思いますよね。

完全なノンケミカル・ノンシリコンの日焼け止めは、たしかに使用感や安定性がどうしても劣ります。白くなってしまったり、きしんでしまったり。あるいはボソボソとダマになってしまったり。いくら環境にいいものでも、使用感が劣るなら使いたくなくなってしまう。だから、使用感も素晴らしいものを目指そう。とてもシンプルな信念を掲げ、開発が始まったのです。

まず、シリコンコーティングのよいところ「なめらかさ」を残すため、コーティングすることはやめない。その代わり、自然由来のスクワランでコーティングするという技術をゼロから開発しました。結果、テクスチャーは心地よいものになり、白浮きも解消。その後何度も微調整を重ね、ついに目指していた使用感のものができあがりました。

先入観にとらわれずに創造性を発揮すれば、制約があるなかでも人間は成長することができ、よりよいものを生み出していける。ママベビーはそう考えています。そして何よりも大切なのは、日々のなかで審美眼を養い、活かしていくこと。選ぶ側が学ぶことで、よりよい選択が可能になります。これこそが、未来をよりよく変えていくための一番の特効薬となり得るでしょう。

Everything will be alright.We are right here for you.

SMILE