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子どもたちと、海から学ぶ未来。ヒジキから広がる“ブルーカーボン”の話子どもたちと、海から学ぶ未来。ヒジキから広がる“ブルーカーボン”の話

子どもたちと、海から学ぶ未来。ヒジキから広がる“ブルーカーボン”の話 IMAGE

毎日の選択が未来を変える「BLUE & GREENぷろじぇくと」

ママベビーでは、肌にも環境にもやさしい、完全ノンケミカルのUVシリーズをお届けしています。私たちは製品の環境負荷を軽減することはもちろん、毎日の小さな選択が海や森、そして子どもたちの未来を守ることにつながると信じて、昨年より「BLUE & GREENぷろじぇくと」をスタートしました。このプロジェクトでは、環境に取り組む団体への寄付に加えて、自然の中で遊び、学び、感じる体験を通して、子どもたちの感性や想像力を育む「小さな哲学者とのぷろじぇくと」も開催しています。2025年は全4回の開催を予定しており、第1回は5月初旬、葉山の海で行われました。

海で感じる、学ぶ。「ヒジキDAY」が葉山で開催

今年初の開催となる「小さな哲学者とのぷろじぇくと」は、葉山の海を守り育てる活動を行う「葉山アマモ協議会」ご協力のもと、子どもたちがヒジキ漁や磯遊びを体験しながら海の環境について学びを深める「ヒジキDAY」。雨予報から一転、快晴となった当日。気温は高くはないものの海辺の日差しはしっかりと肌に感じられます。今回、ご参加者の方にはご家族みんなで安心して使えるMammaBabyの「ノンケミカルUVミルク SPF50+ / PA++++」をプレゼントさせていただきました。準備ができたら浜辺へ出発!初めはヒジキの刈り取りから。みなさん、ヒジキがどのような場所に生えているかご存じですか?ヒジキは水深が浅い岩礁に張り付くように生息しています。そのため、刈り取り作業は全て手作業によるもの。漁師さんがカマを使い刈り取りをしていきます。葉山で採れる色々な海藻を見せていただきながら、海草や海藻が生える藻場があることで魚など様々な海辺の生物の住みかとなり、海の生態系が豊かになっていくことや、近年では海藻が減り、ヒジキは10年前と比べ約半分の長さになってしまったことなどのお話しを伺いました。その後収穫されたヒジキは水洗いをした後、浜に設置した大きな鉄釜で薪火で約4時間加熱し、一晩かけて蒸し上げていきます。作業を手伝いながら「今すぐ食べたい!」と興味津々な子どもたち。
海から採りたてのヒジキはシャキシャキとした食感、蒸し上げることでふっくらとした食感に。釜から取り出したヒジキを口に含むと「お芋みたい!」
その後水で素早くヒジキを洗い、浜に敷いたシートの上で2日間程度天日干しをします。十分に乾燥したら、ピンセットを使用し、小石や海老の赤ちゃんなどの小さな混在物を取り除いていきます。一緒に参加されているお父さんやお母さんと作業しながら「普段漁師さんはこんな大変な作業をしてるんだね」という声が聞こえてきます。
ランチには葉山の料理家である土屋由美さんによるヒジキたっぷりのお弁当が振る舞われました。ヒジキ入り豆腐ハンバーグや餃子などのメニューに、普段は海藻を食べず嫌いしていたという子もペロリ。
その後は葉山アマモ協議会の山木さんのお話しや、地元のダイバーグループ「リトルブルー」の子どもたちによる活動報告が行われました。毎年6月に実施するヒジキの再生活動についてのお話や、ヒジキを守るためのウニの駆除活動など、目にしたばかりの美しい海を守っていくための活動について更に理解を深め、ヒジキDAYは終了しました。

海藻の力で海を守る。葉山アマモ協議会・山木さんのお話

普段目にすることの少ない海の中の世界について、子どもも大人も楽しみながら学ぶ事ができたヒジキDAY。プログラムを企画してくださった山木克則さんにお話を伺いました。山木克則さん

子どもの頃から海に興味があり海洋学の研究をしていた山木さんが、趣味で海に潜り始めたのは約30年前のこと。「海中で魚の撮影を行う中で、段々とその背景に写っている海藻が少なくなっている」ことを感じたそうです。その後勤務先である葉山にある民間の海洋研究所で海藻の研究を始め、都市化により衰退している海藻の再生に取り組んできました。しかしその後も、急速に進む温暖化などの気候変動の影響などにより、海藻は減少を続けます。その結果、藻場に生息する小さな生き物や、それらを食べている大きな魚などを含む海の生態系全体への影響が顕著に見られるようになりました。その現状を目の当たりにする中で、研究だけではなく、より多くの人に興味を持ってもらうための普及活動の大切さを感じたことから、地元の小学校・漁業者・ダイバーと共同で運営する葉山アマモ協議会の活動が2006年から始まりました。現在では、藻場の保全や再生を毎月行う他、ヒジキDAYのような子ども向けイベント、企業向けのブルーカーボンツアーを実施されています。

子どもたちに興味を持ってもらうには何よりも「新しい刺激」が大切と山木さんは話します。まずは海での実体験を通して、楽しさや驚きを感じることで海の環境について知り興味を持ってもらうこと。そして、未来の葉山を考えた時に子どもたちの力は欠かせないと続けます。「藻場の再生は自然の力の助けも必要です。毎年同じ活動をしていてもその年の海の環境の状態により海藻が増えたり減ることもあるです。でも、この活動を長い間続けていくことが何より大切。そのためには、地域ぐるみでの活動、子どもたちの力、社会の理解が必要なんです。」

ブルーカーボンでつなぐ、海と子どもたち

そんな山木さんの想いは、「ブルーカーボン」という形になり、藻場を守る活動の輪が少しずつ広がっています。ブルーカーボンとは、藻場の海草や海藻が光合成により吸収した大気中の二酸化炭素(CO₂)のこと。枯れた海草や海藻の一部は海底に数百年以上分解されずに溜まるため、ブルーカーボンは大気に戻りにくいのが特徴です。葉山アマモ協議会では、再生活動により新たに生まれたヒジキ、ワカメ、カジメの3種類の海藻が吸収する二酸化炭素をブルーカーボンとして申請し、認証後企業が購入した費用を藻場の保全・再生活動や子どもたちの環境学習に活用しています。カーボンニュートラルを目指すママベビーでは、この取り組みに共感しブルーカーボンを購入させていただくことで、活動をサポートさせていただいています。

Jブルークレジット購入証書

海を守り育てながら、そこから生まれたブルーカーボンで啓発・普及活動を行い継続的な運営を目指す。山木さんはこれを「葉山モデル」として、全国へ伝える活動もされているそうです。自然環境の保全と人々への気づきを両立させながら、未来へとつなぐこのモデルの中で、子どもたちの体験や学びは大切な役割を担っています。今回の「ヒジキDAY」でも、子どもたちが自然とふれあい、学び、未来へのまなざしを育んでいく様子に、私たちもたくさんの気づきと希望をもらいました。これからもママベビーは、“小さな哲学者”である子どもたちとともに、自然と向き合いながら、毎日の選択が未来をつくることを、子どもたちと一緒に学び続けていきます。

葉山アマモ協議会
葉山アマモ協議会は2006年に発足し、藻場の保全再生や漁業文化の継承、地産地消を推進。近年はブルーカーボンクレジットにも取り組み、2024年度は68.0トンのCO₂の貯留が認証されています。

今後のイベントや活動の詳細は、Facebookよりご確認ください。

Everything will be alright.We are right here for you.

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